ひとつの国に、多彩な味わい。
海からの距離、標高、気候。同じ品種でも、育つ場所によって表情は変わります。産地を知ると、ラベルの向こうの景色が見えてきます。

A GUIDE TO AUSTRALIAN WINE
産地を知る。好みが見つかる。
次の一本が、もっと楽しみになる。
力強いシラーズから、繊細なピノ・ノワール、爽やかなシャルドネまで。ひとつの国に、気候も味わいも異なるいくつもの世界があります。4年間の現地生活で出会ったお気に入りを交えながら、産地・品種・料理から選ぶ楽しみをご紹介します。
海からの距離、標高、気候。同じ品種でも、育つ場所によって表情は変わります。産地を知ると、ラベルの向こうの景色が見えてきます。
ピノ・ノワール、シャルドネ、カベルネ・ソーヴィニヨン、セミヨン。赤も白も泡も、好みに合う味わいを探せる幅広さが魅力です。
SYNGが惹かれるのは、造り手の話を聞き、その人を思い浮かべながら飲めること。畑での会話や一本との出会いが、ワインを特別なものにしてくれます。
REGIONS AT A GLANCE
主なワイン産地は、オーストラリアの南側に広がっています。ここでは、個性の違いを楽しめる九つの産地を入口に。
COMPARE THE REGIONS
| 産地 | 入口にしたい品種 | 味わい・産地の特徴 |
|---|---|---|
| 01ヒースコートビクトリア州 | シラーズ | 黒系果実、スパイス、深みと力強さ。 |
| 02バロッサ・ヴァレー南オーストラリア州 | シラーズ、グルナッシュ | 熟した果実味、豊かな厚み、包み込むようなタンニン。 |
| 03ヤラ・ヴァレービクトリア州 | ピノ・ノワール、シャルドネ | 赤い果実の香り、繊細さ、爽やかな酸。 |
| 04マーガレット・リバー西オーストラリア州 | シャルドネ、カベルネ・ソーヴィニヨン | 海の影響を受ける産地。果実の充実感と酸の輪郭。 |
| 05マクラーレン・ヴェール南オーストラリア州 | シラーズ、グルナッシュ、GSM | 海風が届く産地。豊かな果実味とスパイス。 |
| 06アデレード・ヒルズ南オーストラリア州 | ソーヴィニヨン・ブラン、シャルドネ、ピノ・ノワール | 標高による冷涼さ。香りの鮮やかさと清涼感。 |
| 07ハンター・ヴァレーニューサウスウェールズ州 | セミヨン、シラーズ | 若いセミヨンの爽やかさと、熟成による複雑さ。 |
| 08タスマニアタスマニア州 | ピノ・ノワール、シャルドネ、スパークリング | 冷涼な島。繊細な香りときれいな酸。 |
| 09キャンベラ・ディストリクトNSW州/首都特別地域 | リースリング、シラーズ | 昼夜の気温差が大きい内陸の産地。爽やかな辛口のリースリングにも注目。 |
一般的な傾向をまとめたものです。すべてのワインに当てはまるわけではありません。
SYNG’S PERSONAL FAVOURITES
ランキングではなく、私たち自身の好みと出会いの記録です。
01 / シラーズ
シラーズの魅力が、凝縮された一杯。
ヒースコートのシラーズは、バロッサとはまた違う個性。私たちが出会ってきたワインには、より濃く、スパイシーで力強いと感じるものがありました。シラーズの魅力がぎゅっと凝縮されている。その深みに惹かれます。
ステーキやBBQの隣に、ぜひ置きたい一本。出会いのきっかけは、春のヒースコート・ワイン&フード・フェスティバルでした。
ヒースコートとの出会いを読む →02 / シラーズ
甘やかな果実味と、包み込む力強さ。
有名なバロッサのシラーズ。熟した果実がもたらす甘やかな印象と、たっぷりとした厚み。本当に、おいしい。私たちが何度も戻ってくる味わいのひとつです。ここでいう「甘やかさ」は、甘口という意味ではなく、果実味の印象です。
4年間オーストラリアで暮らしても、とても飲み尽くせないほどの銘柄がありました。よく知られた産地なのに、まだ知らない一本に出会える。その奥行きも魅力です。
03 / ピノ・ノワール/ヴィオニエ
ピノの奥深さを教えてくれた、あの出会い。
2016年に訪ねた、あるワイナリー。それまでシラーズが好きだった省吾を、ピノ・ノワールの奥深い世界へ導いてくれました。メルボルンから身近な産地が、ワインの見方を変えてくれた場所になりました。
ピノに加えて、SYNGが特に好きなのがヤラ・ヴァレーのヴィオニエ。香りを楽しみながら、ピノとは違う産地の表情に出会うのも楽しみです。
ヤラ・ヴァレーとの出会いを読む →04 / シャルドネ
白を選ぶ日に、思い出す産地。
マーガレット・リバーのシャルドネも、SYNGのお気に入り。海の影響を受ける西オーストラリアの産地で、充実した果実味と、味わいを支える酸が出会います。
飲み応えのある白を楽しみたい。でも、重いだけでは物足りない。そんな日に思い浮かぶ産地です。造り手による違いも含めて、じっくり探したくなります。
09 / リースリング
3,000kmの旅の途中で、忘れられない一杯に。
2018年、ドライブ旅行の道中、キャンベラ郊外でたまたま立ち寄った小さなワイナリー。そこで出会った、果実味と爽やかさに満ちたリースリングが、今でも心に残っています。
省吾にとって、その後に試した世界各地のどのリースリングよりも、おいしいと感じる一本。今でも取り寄せ、日本で大事に味わっています。旅先で思いがけない一本に出会えることも、オーストラリアワインの魅力です。
キャンベラの旅のストーリーを読む →FIND YOUR NEXT GLASS
今の気分を選ぶと、産地と品種の入口をご案内します。販売中の銘柄リストではありません。
熟した果実の豊かさならバロッサのシラーズ。濃さやスパイスの魅力を探すなら、SYNGが惹かれたヒースコートのシラーズも。
ヤラ・ヴァレーのピノ・ノワールを入口に。色の濃さだけで判断せず、香り、口当たり、酸のバランスに目を向けてみてください。
マーガレット・リバーのシャルドネから。香りの違いを楽しむなら、ヤラ・ヴァレーのヴィオニエも気になる選択肢です。
アデレード・ヒルズのソーヴィニヨン・ブラン、ハンター・ヴァレーのセミヨン、タスマニアのスパークリングを入口に。キャンベラ近郊のリースリングも、SYNGにとって忘れられない白です。
ステーキやBBQと囲む一杯、魚料理と楽しむ白、ワインだけでゆっくり過ごす夜。品種を覚える前に、どう楽しみたいかから考えても大丈夫です。
シラーズならバロッサとヒースコート。シャルドネならマーガレット・リバーとヤラ・ヴァレー。同じ品種で産地を変えると、好みの輪郭が見えやすくなります。
造り手、産地、ヴィンテージ、味わいの説明。お店では「重さ」「酸」「樽の印象」「合わせたい料理」を伝えると、選びやすくなります。
ラベルの写真と、「果実味が好き」「スパイスが心地よい」「この料理に合った」という一言。専門用語より、自分が楽しめた理由が次の一本の手がかりになります。
A FEW NAMES TO KNOW
FROM READING TO TASTING
産地や品種の違いは、実際に飲み比べるともっと面白い。SYNGは飲食店・酒販店の皆さまに向けて、少人数の試飲会を企画しています。
試飲会について →産地の説明は一般的な傾向です。味わいは畑・造り手・ヴィンテージによって異なります。お気に入りや比較はSYNGの個人的な体験・感想で、取扱銘柄の確定を意味しません。地図はNatural Earthの輪郭データを使った概略図です。点は代表的な位置で、産地の認定区域を示すものではありません。